広島大学大学院統合生命科学研究科 基礎生物学プログラム

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講座・研究室紹介

基幹講座 動物科学講座 発生生物学研究室
細胞生物学研究室
情報生理学研究室
植物生物学講座 統合自然史科学研究室
植物生理・発生学研究室
協力講座 多様性生物学講座 海洋分子生物学研究室 向島臨海実験所
島嶼環境植物学研究室 宮島自然植物実験所
両生類生物学講座 進化発生ゲノミクス研究グループ 両生類研究センター
器官再生メカニズム研究グループ
変態研究グループ
進化・多様性研究グループ
発生再生シグナル研究ユニット
植物遺伝子資源学講座 植物遺伝子資源学研究室 植物遺伝子保管実験施設

動物科学講座

発生生物学研究室

菊池 裕(教授)、高橋治子(助教)
近年の急激な分子生物学の発展により、生命現象は分子レベ ルでの理解が大いに進んできた。私たちの研究グループでは、発生再生過程にお ける細胞の運命決定や遺伝子発現を制御する分子メカニズムの解明を目的に、個体や培養細 胞を用いて研究を行っている。この様な研究で得られる成果は、将来の再生医療の基礎にな ると考えている。

  1. 細胞分化・分化転換・脱分化機構の解明
  2. 染色体高次構造変化による遺伝子発現制御機構の解明

Key Words 細胞運命、脱分化、再生、遺伝子発現制御

研究室ホームページ
https://www.bio.hiroshima-u.ac.jp/devbio/

細胞生物学研究室

千原 崇裕(教授)、濱生 こずえ(准教授)、奥村美紗子(准教授)
私達の身体は、無数の細胞によって構成される「細胞社会」と捉えることができます。我々は細胞社会の構築原理を理解するために、ショウジョウバエ遺伝学と哺乳類細胞培養技術を用いて、(1)細胞の分裂と形づくり、(2)細胞どうしの相互作用、 (3) 神経回路の構築、(4)個体老化における神経細胞死、に関する研究を進めています。これらの研究は、がんや神経疾患の発症メカニズムの理解にも繫がります。

Key Words 神経系、細胞質分裂、細胞の形態形成、細胞間相互作用、老化

研究室ホームページ
http://chihara-lab.hiroshima-u.ac.jp

情報生理学研究室

今村 拓也(教授)、植木 龍也(准教授)、森下 文浩(助教)
私たちは動物生理学の主要なテーマである脳・神経系および必須微量元素の研究を行っている。最近私たちはヒトおよび霊長類の脳を直接研究対象として、ビッグデータ解析技術を駆使することで、機能ノンコーディングRNAの一群であるpromoter-associated non-coding RNAs (pancRNAs)のデータベース化に成功した。ヒト脳オルガノイドなどを用いたシングルセルレベル解析によって、霊長類特異的なノンコーディングRNAの生物学的意義、特に、脳エピジェネティック機能制御のメカニズム解明に取り組んでいる。一方、海産動物は生理学の研究材料として利点が多く、私たちはアメフラシを用いた神経ペプチドの単離と作用機序の解析、ホヤ類を用いた金属濃縮と接着の研究も進めている。

Key Words 脳、神経幹細胞、ノンコーディングRNA、シングルセルレベル解析、神経ペプチド、アミド化酵素、遷移金属、酸化還元、電子伝達系

研究室ホームページ
https://www.bio.hiroshima-u.ac.jp/lmcp/

植物生物学講座

統合自然史科学研究室

山口 富美夫(教授)、嶋村 正樹(准教授)、守口 和基(講師)
山口と嶋村は進化の過程で、最初に陸上に出現した植物群であるコケ植物について、系統分類、植物地理、細胞生物学、比較形態、比較ゲノム、生活史など様々な視点から研究を行っている。コケ植物に関する標本数と文献の保有数は国内の大学で随一の規模を誇り、国内外のコケ植物研究拠点となっている。守口は細菌が真核生物に遺伝子を能動的に伝達する現象を研究している。 アグロバクテリアは植物に感染してT-DNAを注入する。大腸菌は酵母菌(真核微生物)にプラスミドを輸送できる。 このような能力を支配する遺伝子の研究、伝達・受容能力の高い細菌と真核生物の特質の研究、 どの範囲の生物にまで伝達されるのかについての研究を行っている。

Key Words コケ植物、分類学、系統学、生態学、形態学、比較ゲノム,遺伝子の水平伝達、接合、形質転換、進化、細菌、真核生物

研究室ホームページ
http://www.bio.hiroshima-u.ac.jp/lpmbb/

植物生理・発生学研究室

平川 有宇樹(教授)・深澤 壽太郎(助教)
(準備中)

Key Words (準備中)

研究室ホームページ
https://www.bio.hiroshima-u.ac.jp/ppclab/

多様性生物学講座

海洋分子生物学研究室

田川 訓史(准教授)、有本 飛鳥(助教)
海洋生物の多様性に富んだ“しまなみ海道域”に位置する尾道市向島で、エヴォデヴォ(発生と進化)をテーマに研究している。具体的には,私たちヒトなどが含まれる新口動物の中で,最も祖先的な無脊椎動物である半索動物の一種ヒメギボシムシや、ほとんどの動物が含まれる左右相称動物の中で最も祖先的な無腸動物の一種ナイカイムチョウウズムシを研究材料として、比較発生生物学的・比較ゲノム科学的に解析することで、新口動物や左右相称動物の起源や進化を探求している。

Key Words 海洋生物、多様性、発生と進化、ギボシムシ、ムチョウウズムシ、新口動物や左右相称動物の起源と進化

研究室ホームページ
https://www.hiroshima-u.ac.jp/rinkai

島嶼環境植物学研究室

坪田 博美(准教授)
宮島の優れた自然を利用して植物学に関する研究を行っている。 特に、隔離環境下における植物の生態、分布、種分化などの諸問題の解明および島嶼環境における生物の保護や自然環境の保全を研究対象としている。 当研究室は、世界遺産であると同時に日本三景で有名な宮島にある理学研究科附属宮島自然植物実験所に設置されている。 その他、広島大学デジタル自然史博物館の公開や植物観察会の開催も行っている。

Key Words 島嶼生物学、生物多様性、植物地理学、植物社会学、生態学、分子系統学、蘚苔類、藻類

研究室ホームページ
https://www.digital-museum.hiroshima-u.ac.jp/~main/index.php/%E5%AE%AE%E5%B3%B6%E8%87%AA%E7%84%B6%E6%A4%8D%E7%89%A9%E5%AE%9F%E9%A8%93%E6%89%80

両生類生物学講座

進化発生ゲノミクス研究グループ

荻野 肇(教授)、井川武(准教授)、鈴木 誠(助教)
様々な生態を持つカエルや「生きた化石」と呼ばれるナメクジウオを材料に、発生制御遺伝子の比較機能解析を通じて、脊索動物のゲノム進化と環境適応の分子メカニズムを研究しています。また、トランスジェネシス技術やゲノム編集技術を用いて、有用な遺伝子組換えツメガエルを作出し、それらを用いて器官(眼や脳、脊髄等)の発生・再生や遺伝性疾患の発症に関わるゲノム・エピゲノム制御の研究をおこなっています。

Key Words ゲノム進化、発生、再生、環境適応、転写制御、エピジェネティクス、ツメガエル、野生種

研究室ホームページ
https://amphibian.hiroshima-u.ac.jp/evolutionary-developmental-genomics/

器官再生メカニズム研究グループ

林 利憲(教授)、岡本 和子(助教)
有尾両生類のイモリは四肢や尾、顎に加えて、角膜や網膜、脊髄、さらには脳や心臓までも再生することができます。私たちは繁殖力に優れたスペイン原産のイベリアトゲイモリをモデルとして、この器官再生の機構について、細胞の増殖制御や分化能力、代謝といった観点から研究を行っています。また、国内外の研究者がイベリアトゲイモリを利用できるように、本種をバイオリソースとして整備するための研究や活動も行っています。

Key Words イベリアトゲイモリ、器官再生、細胞周期調節、代謝、バイオイメージング

研究室ホームページ
https://amphibian.hiroshima-u.ac.jp/organ-regeneration/

変態研究グループ

中島 圭介(助教)、田澤 一朗(助教)
動物界に広く見られる変態という現象の背後にあるメカニズムとその進化について、両生類をモデルに用いて研究しています。古典的な組織学から先端的なゲノム編集まで幅広い技術を用いてアプローチします。

Key Words 変態現象、形態、発生、進化、カエル、イモリ、モデル生物、非モデル生物

研究室ホームページ
https://amphibian.hiroshima-u.ac.jp/oogenesis-and-metamorphosis/

進化・多様性研究グループ

三浦郁夫(特命教授)、花田秀樹(助教)
両生類における進化生物学的研究(ゲノム進化・形質進化)、性と生殖の研究、そして両生類の自然史研究(系統分類・種多様性・生物系統地理)および両生類に対する化学物質の影響の研究を行っています。

Key Words 進化、多様性、系統分類、性と生殖、生態、保全、ゲノム生物学および化学物質と環境

研究室ホームページ
https://amphibian.hiroshima-u.ac.jp/evolutionary-biology-and-biodiversity/

発生再生シグナル研究ユニット

鈴木 厚(准教授)
両生類をモデルとした脊椎動物の初期発生、幹細胞の維持と分化、および組織再生の研究を行なっています。主に、誘導因子やそのシグナルを伝える下流因子の働きに着目して研究を進めています。

Key Words 初期発生、幹細胞、組織再生、誘導因子シグナル

研究室ホームページ
https://amphibian.hiroshima-u.ac.jp/regulatory-signals-for-development-regeneration/

植物遺伝子資源学講座

植物遺伝子資源学研究室

草場 信(教授)、豊倉浩一(助教)、信澤 岳(助教)
雑種形成やゲノム倍数化を経て進化してきた特徴ある植物群であるキク属や生きた化石とも言われるソテツ類を中心とした 遺伝資源を保有するとともに、キク属の分化・進化機構の研究を行っている。 またキク属モデル植物/系統およびそのバイオリソース開発を行うとともに、モデル植物をはじめとした さまざまな植物種の突然変異体を保存し、それらを用いて植物の生理・形態に関する遺伝子機能解析を行っている。

Key Words 遺伝資源、キク属、ソテツ、モデル植物、突然変異体、遺伝子機能解析

研究室ホームページ
https://www.bio.hiroshima-u.ac.jp/shokui/

関連教育研究施設

向島臨海実験所

〒722-0073 広島県尾道市向島町2445
https://www.hiroshima-u.ac.jp/rinkai

宮島自然植物実験所

両生類研究センター

〒739-8526 東広島市鏡山1-3-1
http://amphibian.hiroshima-u.ac.jp/

植物遺伝子保管実験施設

〒739-8526 東広島市鏡山1-4-3
https://www.bio.hiroshima-u.ac.jp/shokui/

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