2022.11.17

Zoom オンラインセミナーのご案内

日時:2022年12月16日(金) 13:00~14:00

講演タイトル:

「キクの白さび病抵抗性を選抜できるDNAマーカーの開発」

発表者:

住友 克彦先生

農研機構野菜花き研究部門 野菜花き品種育成研究領域 上級研究員

要旨:

我が国のキク生産において、キク白さび病(以下、白さび病)は生産低下を引き起こす最大の病害である。白さび病は、キク白さび病菌(Puccinia horiana)が原因となる病害で、発病によってキク茎葉に淡褐色の病斑を生じ、著しく経済的価値を失う。これまで、白さび病に対する抵抗性品種が同定され、後代への抵抗性の遺伝様式が明らかにされてきたが、キクは六倍体でDNAマーカーの開発に多大な労力がかかることから、抵抗性を判別するDNAマーカーの開発は進んでこなかった。近年、キクタニギクのゲノム配列および超並列シーケンサーを用いることで効率的にキクのDNAマーカーを開発する手法が確立され、白さび病抵抗性を判別できるDNAマーカーが開発された。DNAマーカーを用いた選抜によって白さび病に強い抵抗性を示すキク品種を効率的に開発できる。抵抗性品種を用いることで減農薬栽培が可能となり、白さび病の被害が大きい露地でのキク生産に大きな利益をもたらすと期待される。

 

どなたでもご参加できます。

下記までお問い合わせください。詳細をご連絡致します。

 

【問い合わせ先】
附属植物遺伝子保管実験施設 
TEL:082-424-2471
E-mail:shokui@hiroshima-u.ac.jp

担当:長島