メンデルの遺伝子
メンデルは遺伝の法則を発見するのにあたって、エンドウの7つの形質を用いました。以下はその七つの形質をしめしていると考えられる変異体です。
メンデルの変異体
A, 種子の形状:野生型とr変異体(しわ)。B, 草丈:野生型とle変異体(矮性)。C,花色:野生型とa変異体(白色花)。野生型には葉腋(矢印)と種皮に着色が見られる(右は種皮を除いたもの)。D,莢の形状:野生型とp変異体またはv変異体(莢くびれ)。図の系統の遺伝子型は未同定。E, 莢の色:野生型とgp変異体(黄色莢)。
メンデルの変異体
A,エンドウi変異体の完熟種子(右は種皮を除いたもの)と老化葉。B,野生型のエンドウの花序(腋生)C,fa変異体の花序(帯化)。
エンドウには7本の染色体がありますが、中には連鎖している(独立の法則に反する)と考えられる遺伝子もあります。
メンデルの遺伝子(候補)の染色体上の位置
『メンデルの遺伝子』のひとつはstay green遺伝子です
そのうちのひとつメンデルが扱った青豆の系統は葉が老化しても緑色を保つstay-green変異体です。この遺伝子座は現在 I 遺伝子座とよばれています。
メンデルの遺伝子はSGRというstay green遺伝子でした
- 様々な植物のSGRタンパク質
黒い部分が青豆のエンドウのSGRに見つかったアミノ酸変異 - SGRにGFP(緑色蛍光タンパク質)を結合させたキメラタンパク質はプラスチドに局在
(プラスチドに局在することがわかっているS9-RFP(赤色蛍光タンパク質)と同じ位置) - SGR遺伝子の構造
グループ1が野生型
グループ2~4はSGR遺伝子の何らかの異常のために青豆